株式会社ビルディットのオープン事業報告会を開催しました

Yosuke TOMITA
2 min readMar 31, 2017

昨年創業した開発会社である株式会社ビルディットが, この3月で1周年を迎えたため, オープンに事業報告会を開催してみました. やってみると, ご参加の方から予想以上にご好評をいただき, 自分としてもいろいろ得るものがあったので, 記念として, そのことについて書いておこうと思います.

なぜオープンにやったのか

事業報告会というと, どうも内輪ぽい話になりそうだし, オープンにやるというのは自分でもあまり聞いたことの無い試みだなと思ったので, 改めて「なぜオープンにやろうと思ったのか」を書いておきます. 今回, 事業報告会をオープンにやった理由は以下の2点です.

  • お世話になってきた取引先や, ご縁をつくっていただいた&仕事場所を提供いただいたスペースに, 御礼かねがね報告したいと思ったから
  • 近隣で, こういった経営状況や事業状況を共有する機会がほとんどないため, 自分がやってみることで, 誰かが続いてくれるんじゃないかと思ったから

とくに前者については, 創業間もない(資本も何もなく, これまでの経験からしか提供できることが無い)私にお仕事のご縁とご機会をいただいた取引先の方々に, 「その後, どんな感じでやってます」を報告しなければならない, と思っていたことも補足しておきます.

こんな想いで開催したため, 告知自体はfacebookイベントでオープンに出しましたが, 基本は, お世話になった方々にお声がけしてご出席をお願いすることにしました. また, 弊社の場合, 電気通信大学/東京造形大学/東京工科大学など地域の大学に通う学生さんにも開発/デザイナーアルバイトで仕事に参加いただいているため, 彼らの活躍ぶりをご紹介したく, ご縁のあった地元の大学や高専の先生にもお声がけさせていただくことにしました.

どんなふうにやったのか

地元にある No8 PIZZERIA より、薪窯で焼かれた本格ピザをご用意しました(食べ損ねた)

せっかくの場なので, みんなが知り合いになれるような, 交流の場をしっかりつくろうと考えました. 堅苦しくない感じでやりたかったので, オープニングからドリンクとフードを用意して, 10分ほどの交流からスタートすることにしました. 最初からアルコールが入ることで, 私もなんとなく喋りやすくなりますし.

また, 事業報告会といいつつ, 弊社からの報告は全体の4分の1程度にとどめ, ゲストセッションとして, 取引先の方や地域で活動している方からの講演を入れることにしました. 私が日ごろ個別にお会いして「最近どうですか?」でお互い話すような内容でもあるのですが, こういう場でみんなで発表しあうことで, 新しいご縁にも繋がるのではないか, という期待も込めての構成です.

弊社からの報告内容について

弊社からは, 冒頭に書いたような, 今回の報告会の開催主旨や, 弊社の紹介, 第1期の事業報告や技術的な取り組み, 開発実績, 採用実績, 第2期の事業計画や予算についてお話させていただきました. 事業計画や予算以外は別の記事やホームページでも書いている内容と重複するため, 詳細は割愛します. ちなみに第2期については, 自社事業の売上比率をKPIのひとつに置いている, ということを発表したりもしました.

別の記事については, よろしければ以下もお読みください.
手段を目的化するための開発会社をつくりました
フリーランスエンジニアをやるのではなく, 開発会社をつくった理由

報告の最後に, 昨期からチームに参加してくれているメンバーを紹介させてもらいました. 業務委託やアルバイトを入れると7,8人が出入りする会社になってきており, みんなとても頼りになるメンバーです. もちろん, 常にメンバー(つくりたい人)を募集中ですので, お気軽にコンタクトください.

ゲストセッションについて

弊社からの報告に続いて, 交流時間を挟みながら, ゲストスピーカーの方にご登壇いただきました.

技術的な取り組みについてご紹介される西原様 — この後、スマホを使ったデモも披露されていました

株式会社ネクステージ 取締役CTOの西原様には, 昨期, 弊社にてシステム開発に参加させていただいたご縁から, ご登壇をお願いしました. CEOと, ひとりエンジニア状態でサービスを立ち上げた頃から, 会社全体を巻き込んだチーム開発に発展させていくまでの話, そのときどきの課題, 事業担当者やエンジニアリングの経験が浅い担当者と, 同じコト(目的)に向かうために設定したKPIや実施した施策, 最新の技術的な取り組みなどについて, ご講演をいただきました.

ご自身のオープンソースハードウェアプロジェクトについてご紹介される竹村様

静岡県浜松市で, ファブラボ浜松テイクスペースを運営されている竹村様からは, 最新のファブラボ事情や, Fabという取り組みを支えるFab Academyから派生していったBio Academyの話, ハードウェア設計をオープンソース化することを含めたハードウェア事業への様々なアプローチを, ご自身の取り組みとともにご紹介いただきました. 竹村様には, 最近, 深センへの視察旅行をアテンドしていただいたのですが, そのときの気づきも改めてまとめていただき, 私にとっても良い振り返りとなったセッションでした.

スライドはこうなっていますが、「オフショア開発で成功する条件」についてお話される荒井様

八王子市内にあるシステム開発会社 株式会社ロカラボ 代表取締役 荒井様からは, オフショア開発で成功するための条件と題したLTをご披露いただきました. 最近, 周りでもよく耳にするようになったオフショア開発への取り組みですが, 生々しいところを窺い知ることもでき, 日本国内でエンジニアをやっていくことに対する(健全な意味での)危機感やプレッシャーを再認識できたように思います.

スライドでは「危ない?」となっていますが、「実際どうなんだろう?」という問いかけをされる菅野様

東京高専のご出身で「高専キャリア教育研究家」である菅野様からは, 現在の「高専生」に, どんなキャリア機会が提供できるだろうか, という問題提起と, ご自身のこれまでの取り組みや, 今後の計画についてご紹介をいただきました. 大学等でのキャリア教育という文脈では, 社会実装を主眼とした課題解決型アプローチについて語られることが多いですが, 「自分は課題解決型よりも機会創出型で取り組みたい」という菅野様の考え方には, 私も思わず(文字通り)膝を打ちました.

このように, 私が聞きたい話ばかりでゲストセッションを構成したら, 実にさまざまな話題が飛び交うイベントとなってしまったのですが, 懇親会の様子を拝見していた限りでは, ご参加の皆さまもそれぞれとても楽しそうにしておられ, 胸をなでおろした次第です. と同時に, イベント告知の仕方として, もっと交流やご縁の機会を押し出しておき, 時間進行も事前準備を含め, 余裕をもってやっておけばよかったなあ, などなど, 初めてのイベント開催に反省事項は目白押しでした. 後日改めてKPTをやろうと思います.

さいごに

イベント後, 参加者の方からご好評をいただき, やってよかったな, また来年もやりたいな, と強く感じています. ご出席の皆さま, また, 創業以来スペースを使わせていただき, 今回も会場ご提供いただいたコワーキングスペース8beat様に御礼申し上げます. また来期, 良いご報告と, 新しいご縁の機会が提供できるように, 実直に仕事に取り組んでまいりたいと思います.

加えまして, 近隣でこのような機会の開催で続いていただける方がいらっしゃったら, 何らかお力になれるかもしれませんので, お気軽にコンタクトくださいませ.

なお, 今回のイベントでの最大の失敗は, ご出席の皆さまに最後に振る舞いたく冷凍庫に保管してあったピノを, 最後までサーブし忘れていたことです. (言わなきゃバレなかったのですが, )お詫びします. このピノは, 8beatを当該時刻に利用していた方々へ, お騒がせしてしまったお詫びとしてお配りしつつ, 残りはスタッフがおいしくいただきました.

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Yosuke TOMITA

開発会社を経営しているプログラマ。育成や教育の在り方を、ソフトウェアの力でより良くしていくことに関心をもっています。