感謝に生きようとした一年
この記事は、Stockr開発メンバーと一緒にふりかえり Advent Calendar 2023 3日めの記事です。
まずは、この企画を立ち上げてくれた社内メンバーに御礼を言いたいと思います。こういう機会がなければ、こうして年単位で振り返り、さらに記事を書くということまでをすることはなかった。ありがとうございます。
ふりかえりアプリStockrをつくっている者として、ふりかえりに関して語れることはそれなりにあるのですが、今回はそういった話や、仕事の話は脇に置き、「一人の人間として、私なりに2023年を振り返ってみた」という文章を書こうと思います。
さて、今年は年始に「もっと、感謝できる自分になろう」と決意してスタートした一年でした。
毎朝、「自分は感謝できているんだろうか」「今日の予定の中で、感謝を忘れてはいけない相手は誰だろうか」ということを問いかけていました。
そして、そんなことを習慣的に考えるようになってから、朝、ベッドの中で目が覚めた瞬間から「今日も、朝を迎えられたな」「心身に違和感なく、生きられてるな」といったことや、「朝日が眩しいな」「新緑が綺麗だな」といったこと、さらには家族と朝、顔を合わせて挨拶を交わせるだけでも愛おしい、感謝の瞬間になっていきました。
有り難いの反対は、当たり前
なぜ、今年がそんなスタートをしたのか、その背景を思い起こしてみると、昨年の終わり頃の話になります。
とある学びのグループの中で、お互いの自己開示を繰り返す場面がありました。その中で、私のこれまでの半生を振り返っている中で、それを聞いてくれていたグループのメンバーが「それは、本当にご両親や周りの人に支えられてきたんだね」「ありがたい話だよね」と言ってくれました。
そんな対話の中で、そのメンバーが「有り難いの反対って、なんだか知ってる?『当たり前』だよね。今のあなたがいるのは、当たり前のことじゃないんだよね」と伝えてくれたときに、「自分は、いろんなことを『当たり前』と思って生きてしまっているかも知れない」と気づいたのでした。
今年も公私ともに、心が揺れ動く出来事が沢山あったのですが、「感謝を大切にする」ということを意識することは、私にとって立ち返る場所になりました。「感謝」というところに立ち返ることを大事にすることが、自分の中に勝手に形成している「当たり前」の慢心に気づくことにつながり、私の心を落ち着けてくれました。
この一年で、変わったこと
とにかく、人に「ありがとう」と伝えることが増えたと思います。テキストメッセージでも、対面でも、「ありがとう」を言う数が増えました。とくにチャットなどでは、反射的に聞かれたことを応えてやり取りを終えてしまったりしがちなのですが、感謝を伝えられていないことに気づいた瞬間、後追いでも「ありがとう」を伝えるようになりました。
私が認識していた私の変化はそれくらいだったのですが、今回筆を執る機会にもなりましたので、家族や普段親しくしている人に「私が、今年のはじめから見て『ここが変わった』ってことってありますか?」と聞いてみました。
すると「他の人にやさしくなったと思う」「ちゃんと人の話を聞くようになったと思う」「前よりも、家族との時間をとってくれるようになったように見える」といった感想が返ってきました。今まで人の話を聞けてなかったというのは恥ずかしいことではありますが、こうやって他人から見える私に変化があったというのは、なんとも嬉しいことです。
先にも書いた通り、感謝する自分で居るということは、私自身の心の平安にも繋がりましたし、気分良く生きられるようにもなりました。
人は、いつからでも変われる
普段から感謝できている人から見れば、私が一年間意識してきたこと、私の変化は、なんでもないことかもしれません。しかし、この歳になっても、まだまだ自分の生き方は変えられる。もっと自分にとって良い生き方があり、それを求め、取り組んでみることで、いつからでも人は変わることができるのだな、ということを実感した、そんな一年でした。
そして年末に差し掛かったこの数ヶ月ですが、最近のテーマは「『楽しい』ってなんだろう」「自分ひとりにとっての『楽しい』と、縁ある周りの人にとっての『楽しい』は、どんなふうに違うんだろう」こんなことです。そんなことを考えられる自分を見つけることができたことも、新しい発見。きたる2024年が楽しみです。
ということで、2023年、こんな1年でした、ということを共有しつつ.. 手前味噌ですが、私たちがつくっている「ふりかえり」のためのアプリ Stockr が、ふりかえりの習慣化にピッタリです、ということにもキッチリ言及した上で筆を置きたいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。